文科省が「令和5年度全国学力・学習状況調査」の報告書・集計結果を公表

文部科学省は7月31日、「令和5年度全国学力・学習状況調査」の報告書・集計結果を公表した。

「令和5年度全国学力・学習状況調査」は、小学校第6学年及び中学校第3学年の全児童生徒を対象とした悉皆方式で、教科に関する調査(国語、算数・数学、英語(中学校のみ))と質問紙調査を実施した。調査日時は令和5年4月18日。

今年度の調査の特徴として、中学校で4年ぶり2度目となる英語の教科調査を実施(「話すこと」調査は、1人1台端末等を用いたオンライン方式により実施)したこと、また、質問紙調査について、学校質問紙は全ての学校で、児童生徒質問紙は約80万人を対象として、オンライン方式により実施したことが挙げられる。 

調査結果の概要によると、中学校英語では、「聞くこと」、「読むこと」、「書くこと」、「話すこと」のうち、「話すこと」では、出題された5問のうち、1問も正解できなかった生徒が6割を超えた。

この点につき、「誤答例の分析と課題」では、「話し手の意見を踏まえた上で、自分の考えやその理由を聞き手に話して伝えることに課題があると考えられる。その背景には、自分の考えやその理由を整理できなかったり、自分の考えとその理由を話すために必要な表現が身に付いていなかったりすることがあると思われる。」と分析している。同調査の詳細はURLから。

https://www.nier.go.jp/23chousakekkahoukoku/index.html

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