外国人留学生の6割がオンライン授業に不安 アンケート調査

学校広報事業を展開するアクセスネクステージは7月14日、日本の日本語教育機関や大学・専門学校等に通う外国人留学生を対象に実施した、新型コロナウイルス影響下における学習環境および情報収集に関するアンケート調査結果を発表した。

それによると、大学・専門学校等に通う外国人留学生の60%は、「オンラインの授業は不安」と回答。自由回答でも、授業進行でオンラインの特性を活かし切れていない面や、文章中心の資料、出席代わりに短期間に多数の課題提出を求められる点、他の学生とコミュニケーションが取れない点など、具体的な課題が多数寄せられた。また、日本語教育機関に在籍する留学生の77.6%は、「すぐにでもオープンキャンパスに参加したい」としており、志望校に関する情報や見学を渇望している状況が鮮明になった。

新型コロナウイルスの問題など、緊急の情報を得る時に一番信頼できる情報源としては、「日本のニュース番組」が25.4%、「日本のニュースウェブサイト」が19.4%と、日本のメディアに対する信頼が厚いことがわかった。加えて「住んでいる地域・市区町村のウェブサイト(日本語の文章)」が22.9%となるなど、自治体のサイトに対しても根強い信頼が寄せられていることが判明した。

通信環境についての質問では、自宅で使えるデバイスはスマートフォンが86.6%で最多で、パソコンは60.6%に留まった。自宅でのネット回線契約者は57.7%。73.3%の学生は、日本の携帯電話会社と契約していた。使用しているインターネット回線に対する不満は、「スマートフォンの通信がすぐに遅くなる」(33.5%)、「外出先での通信を節約しなければならない」と合わせると、49.4%が現在のモバイル回線環境に不満を持っていた。

詳細な調査結果は以下を参照。

https://www.access-t.co.jp/files/20200714_NXG_research_report.pdf

20.07.15news1