こども大綱の策定に向けた中間整理案を検討 こども家庭審議会

こども家庭審議会の「基本政策部会」は9月4日、第8回会合において、「今後5年程度を見据えたこども施策の基本的な方針と重要事項等~こども大綱の策定に向けて~(中間整理)(案)」を議論した。 

中間整理(案)によると、こども大綱が目指す「こどもまんなか社会」とは、「全てのこども・若者が、日本国憲法、こども基本法及びこどもの権利条約の精神にのっとり、生涯にわたる人格形成の基礎を築き、自立した個人としてひとしく健やかに成長することができ、心身の状況、置かれている環境等にかかわらず、ひとしくその権利の擁護が図られ、身体的・精神的・社会的(バイオサイコソーシャル)に将来にわたって幸せな状態(ウェルビーイング)で生活を送ることができる社会。」としている。 

そして、「こども施策に関する基本的な方針」として、(1)こども・若者を権利の主体として認識し、その多様な人格・個性を尊重し、権利を保障し、こども・若者の今とこれからの最善の利益を図る、(2)こどもや若者、子育て当事者の視点を尊重し、その意見を聴き、対話しながら、ともに考えていく、(3)こどもや若者、子育て当事者のライフステージに応じて切れ目なく対応していく、(4)良好な成育環境を確保し、格差や貧困の解消を図り、全てのこども・若者が幸せな状態で成長できるようにする、(5)若い世代の生活の基盤の安定を図るとともに、多様な価値観・考え方を大前提として若い世代の視点に立って結婚、子育てに関する希望の形成と実現を阻む隘路の打破に取り組む、(6)施策の総合性を確保するとともに、関係省庁、地方自治体、民間団体等との連携を重視する、を掲げている。 

また、こども施策に関する重要事項として、1ライフステージに縦断的な重要事項、2ライフステージ別の重要事項、3子育て当事者への支援に関する重要事項と3つに分類している。中間整理(案)の詳細はURLから。
https://www.cfa.go.jp/councils/shingikai/kihon_seisaku/5ZeUNXTE/

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