観光庁、「地域の観光人材のインバウンド強化研修」動画を配信

観光庁は、「地域の観光人材のインバウンド対応能力強化研修事業」で、動画教材のオンライン配信を始めた。訪日外国人旅行者の受け入れに関する基本知識や外国語、業種別の対応などが学べる。

観光庁は、新型コロナウイルスの影響で全国的に観光需要が低迷する中、アフター・コロナを見据え、地域における観光人材のインバウンド対応能力の強化を目指している。「地域の観光人材のインバウンド対応能力の強化に向けた講師派遣業務」事業による研修会を1月27日から2月28日まで全国で272回開催。語学力だけでなく、コミュニケーション、ホスピタリティ、接遇能力などに優れた全国通訳案内士を講師として派遣し、地方自治体、DMO、宿泊施設向けに研修を行った。今回、研修動画教材のオンデマンド無料配信と研修テキストの無料ダウンロードサービスも始めた。

動画教材は、全業種対応の基礎知識が6本、宿泊事業者用が初級20本・中級4本、そして交通事業者用1本、飲食事業者用1本の合計32本。動画は、高度な外国語能力、日本の歴史や地理、文化などに関する質の高い知識を持つ全国通訳案内士の協力で作成した。

研修テキストは、「通訳案内士が教える外国人受け入れの基本知識」のほか、「英語テキスト」の初級と中級がある。外国人客への対応に役立つ単語や英文を集めた指差しシート「コミュニケーションシート」(8言語)は、中国語簡体字版を作成した。対応言語は、英語、中国語簡体字、同繁体字、韓国語、タイ語、ベトナム語、マレー語、インドネシア語となっている。

また、専用ウェブサイトでは、インバウンド受入体制の強化に向けて、全国通訳案内士の新たな活動シーンを紹介している。

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