有明高専 産学連携「マッチングラボ」第2号をスタート 

有明工業高等専門学校(福岡県大牟田市)は、地域共同テクノセンターの新しい産学連携の仕組みとして「マッチングラボ」制度を創設した。高専内に専用の研究室を設けて、企業名およびラボ名を学内に掲示し、2年間の継続した研究を行う。

マッチングラボは、教員・学生グループと企業のエンジニアが連携して研究を推進し、研究だけでなく人材育成を目的とした新しい共同研究システムだ。企業においては高専施設を利用した共同研究に加え、高専関係者おおび学生へのPRの場になる。

今回、有明高専は佐賀エレクトロニックス株式会社と連携し、マッチングラボ第2号として「センシングモジュール統合設計ラボ」を設立した。有明高専では本科1、2年生のときに他コースの専門知識を学ぶ機会がある。今回の研究ではそれらの知識を応用してセンシングモジュール統合設計を行い、複合分野の知識を持つ人材育成を目指す。

工場のIoT化に伴い、機械・電気・情報など他分野の知識を統合的に活用できる技術者が必要となってきており、センシングモジュール統合設計をきっかけに、複合分野での統合設計の能力を持つ人材を育成する教育システムの構築を進める計画だ。

21.9.16news2