文科省、初等中等教育の学習指導要領改訂を中教審に諮問
文部科学省は12月25日、初等中等教育の学習指導要領の改訂を中央教育審議会に諮問した。
学習指導要領は、小学校、中学校、高校、特別支援学校の教育課程(カリキュラム)について、全国どこの学校であっても一定の水準が保たれるよう、文科省が定めている基準。
教科ごとに目標や内容、内容の扱い方を規定しており、教科書や時間割はこれにもとづき作成される。
社会の変化に合わせ、およそ10年ごとに改訂。近年では1998年から翌年にかけて、2008年から翌年にかけて、2017年から翌々年にかけて改訂されている。
直近の改訂では、「社会に開かれた教育課程」を理念に掲げ、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善の必要性を示している。
次の改訂では、多様な児童生徒の包摂、意味・概念としての知識理解、デジタル学習の推進の3点を通じ、教師の負担にも配慮しつつ、現行の学習指導要領下で生じている様々な課題の解決を図る予定。
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