新課程に対応した入試変更の高1生認知度66.6% スタディサプリ調査

株式会社リクルート(東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)による進路情報メディア『スタディサプリ進路』は、進路を考える高校生の進路選択に関する状況や意識などを把握するための定期調査として、2022年9月に実施した「高校生の進路選択行動影響調査」調査結果を公表した。

この調査は、2022年9月2日~2022年9月12日の期間、インターネットリサーチによって、大学への進学意向のある全国の高校生を対象に行われ、2,524人から有効回答を得た(内訳は高校1年875人、高校2年837人、高校3年812人)。

2022年4月から新学習指導要領がスタートし、新課程では教科・科目が再編され、高校で学習する内容も大きく変わった。

これにより入試も変更となり、2022年4月時点の高1から年次進行で変更が行われることとなる。本調査では、新課程対応入試について、旧課程ラストの高2と新課程初年度の高1の認知と進路検討への意識変化を聞いた。

その結果、変更初年度対象である高1での認知は進んでいるが、3割強は知らないと回答。希望入試方式別に見ると、年明け入試希望層の方が年内入試希望層より高く70.9%が認知していた。

また、新課程対応入試変更への意識は学年別に異なっており、高2は浪人回避意向が強く出て「現役で進学したい」が約半数の回答となった。

変更の対象学年となる高1では、1位:「進路検討を早く始めたい」、2位「入試方式を早く知りたい」、3位「現役で進学したい」と続き、まずは進路検討を始めるため重要な情報源である『入試方式』への要望が高い様子がうかがえるとしている。

今回の調査結果について、リクルート進学総研 研究員の池内摩耶氏は、「全体的に新課程に対応する2025年度入試公表への要望が高かった。『進路検討を早く始めたい』『現役で進学したい』『第1志望校を早く決めたい』という高校生の声に応えて、大学には新課程対応入試の方針を丁寧に早く届けてほしい。文部科学省も、各大学に対し2025年度入試に関する予告を早期に公表するよう要請しているが、10月時点においても公表している大学は少ないのが現状」と指摘。

さらに「第1志望校決定時期が早期化し、受験検討方式の『年内入試』が増加している。注目すべきはこの傾向が、学年や大学・短大進学率問わず起きていること。学力観も多様化する中で『自分に合っている大学』を入学前に見極めるのは相当に難しい。最初に決めた第1志望校を受験時変更する高校生は4割で、6割は変更しない(進学センサス2022)ことからも、大学側は第1志望候補校リストに低学年検討時に入るための広報活動がさらに求められる」とコメントしている。

22.11.24news2

株式会社リクルートのプレスリリースより