地域を活性化するのは「課題解決」思考でなくビジョン・ストーリーを語る人材

各地で言われる「地域活性化人材」の不足。長年地域づくりや場づくりの支援に取り組んできたエンパブリック・広石拓司氏は、マイナスを埋める「課題解決思考」ではなく、夢を語りビジョンを描く思考をもつ人材の育成が必要だと話す。

地域活性化人材に必要な資質

広石 拓司

広石 拓司

株式会社エンパブリック 代表取締役
東京大学大学院薬学系修士課程修了。シンクタンク、NPO法人ETIC. を経て、2008年株式会社エンパブリックを創業。「思いのある誰もが動き出せ、新しい仕事を生み出せる社会」を目指し、ソーシャル・プロジェクト・プロデューサーとして、地域・企業・行政など多様な主体の協働による社会課題解決型事業の企画・立ち上げ・担い手育成・実行支援に多数携わる。東京都生涯学習審議会委員、慶應義塾大学総合政策学部、立教大学大学院などの非常勤講師も務める。

深い山に囲まれた地域があるとする。多くの人は「携帯電話の電波もつながらない寂しい場所だ」と思うだろう。一方で「自然をこんな近くに感じられるし、デジタルデトックスもできるなんて最高!」と考えることもできる。広石氏は「地域活性化がうまくいっている地域とそうではない地域の違いは、ここにあります」と話す。

(※全文:2337文字 画像:あり)

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