光村図書、相模原市でデジタル教科書の共同研究をスタート

小・中・高等学校向けの教科書を発行する光村図書出版株式会社は、神奈川県相模原市教育委員会、ネットワンシステムズ株式会社、大日本印刷株式会社(DNP)、Sky株式会社及び放送大学(中川一史教授)との共同により、学習者用デジタル教科書を中心とした新たな授業方法による国語科の学習活動に取り組み、そこで得られた学習履歴データの活用に関する研究を行うと発表した。

今回の共同研究では、相模原市教育委員会が取り組む「GIGAスクール等オンライン学習環境の活用」事業の環境下において、学習者用デジタル教科書を活用した新たな国語科の授業に取り組むことで、子どもたちの学習能力の成長を探っていく。そして、デジタル教科書を中心とした国語の学習活動で得られた学習履歴データを活用し、具体的な成長の成果をエビデンスとして可視化する共同研究を行っていく。

2002年より、光村図書は教科書発行者としてデジタル教科書の研究・開発・普及に取り組んできた。現在、指導者用デジタル教科書は全国の多くの学校において、活用されている。一方、学習者用デジタル教科書は2017年より先行して発行し、各地で実証研究を進めている。

今回の共同研究での光村図書の役割は、クラウド環境下で学習者用デジタル教科書を活用した学習活動の提案、学習活動によって取得するさまざまな履歴データや成果物の分析、及びこれらの成果物の活用の検討を行う。

近い将来、エビデンスに基づく教育活動が行われ、これまで以上に一人ひとりに向き合った授業が実践されることも期待されている。光村図書では今回の共同研究を通して、デジタル教科書が学習履歴データ等を活用した教育を実現するためのコアコンテンツであることの検証を進めていきたいと考えている。

21.11.1news1

光村図書・プレスリリースより