文科省委託事業でVR教材など先端技術の効果を実証 AMATELUS

AMATELUS株式会社(本社:東京都渋谷区)と、全国 12 都市に専門学校・大学・短期大学・高等学校・保育所を運営する学校法人三幸学園(本社:東京都文京区)は、関係機関と共に文部科学省委託事業「専修学校における先端技術利活用実証研究」に取り組んでおり、令和 2 年度から、東京リゾートアンドスポーツ専門学校を主幹校とし「スポーツ及び保育人材育成における先端技術を利用した学習成果検証事業」、札幌ビューティーアート専門学校を主幹校とし「VRを用いた美容・観光分野における職業教育実践事業」を展開している。

「スポーツ及び保育人材育成における先端技術を利用した学習成果検証事業」は、実践的職業教育の様々な教育シーンで利用できる「先端映像技術教材」(VR及び自由視点映像技術SwipeVideo等活用)と、その教材を効果的に使用する「学習テンプレート」を開発し、「先端映像パッケージ」として整理し学習成果を検証するものだ。

令和 3 年度の実績として、三幸学園は参画機関と連携し、360度動画による定点観察、SwipeVideoで撮影した自由視点映像による多様な角度からの観察を組み合わせた学習内容を設計。スポーツ分野ではフィットネスクラブ内で同時多発的に起こる事象への優先順位を考えさせる内容、保育分野では保育士や園児の様々な姿を観察できる内容のオンデマンド教材を開発した。延べ120 人の受講生を対象に開発教材を使った検証授業を行い、e ラーニング受講時の集中度計測に加え、HMDを利用した360度動画視聴では視線ログ取得と没入度計測を行った。

実証の結果、アルバイトで実務経験がある生徒の視線は画面の中央を推移し、効率的に視野把握をしていることが分かった。また実習後アンケートを検証授業の受講群・未受講群とで比較した結果、スポーツ分野では自ら動いて観察し利用者の状況把握に努める姿勢が 15%以上、保育分野では園児にかける言葉を工夫したり理由を考えたりしながら観察する姿勢が 30%以上、未受講群に比べて身に付いたことが分かった。

22.8.2news2