リスキリングで「意欲」「生産性」向上、8割以上の企業で効果

eラーニング専門ソリューション企業、株式会社デジタル・ナレッジが運営するeラーニング戦略研究所は、大企業におけるリスキリングの実施状況や効果に関する調査を実施し、その結果をまとめた報告書を公開した。

調査の結果、企業におけるリスキリング実施率は58%で、約10社に6社がリスキリングに取り組んでいる。そのうち81%の企業が「2020年以降」にリスキリングを開始しており、実施率は年々増加。主に「次世代リーダー人材」「DX人材」育成のためリスキリングを実施している。

リスキリングは全社員を対象にしたものが主流で、74.2%がオンライン研修(eラーニング)を活用してリスキリングを実施している。教育内容は「情報セキュリティ」「IT基礎スキル」「データ分析」「マーケティング」「AI」「プログラミング」「データサイエンス」「IOT」など多岐にわたる。

また、84.5%の企業が「リスキリングに効果があった」と回答。主な効果は「社員の意欲向上・意識改革」「社員のスキルアップ」などで、それが業務効率化や生産性向上、働き方改革につながっている点が評価されている。

一方で、リスキリングを実施・導入するうえでの課題は、「教育カリキュラムの選定」「既存スキルの見える化と習得スキルの決定」「スキルを活用する環境作り」など。87%の企業が「リスキリングは必要」と回答しており、リスキリング実施中の企業はもちろん、リスキリングを実施しておらず今後も予定のない企業でも約半数が「必要」と答えていることなどから、課題はあるものの、今後もリスキリング導入が進むことが予想される。

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株式会社デジタル・ナレッジ・プレスリリースより