大阪府立大学 オンライン学習支援システムを他大学等に無償提供

大阪府立大学は4月30日、同大学が独自に開発したオンライン学習支援システム「meaQs(ミークス)」を他大学等の教育機関に無償提供すると発表した。提供期間は2021年2月28日まで。新型コロナウイルス感染症の感染拡大でオンライン教育の需要が高まる中、その進め方や成績評価方法に苦慮する教育機関が多いことから、無償提供を決めた。

meaQsは、講義型授業に主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)を加えるための授業支援ツール。受講生同士が授業内容を理解できているかを互いに確かめるための問題を作り、共有しながら学習を進める「協調学習環境」が特徴のひとつだ。

多くの大学が採用するLMS(学習管理システム)「Moodle」のモジュールとして開発されており、導入は容易としている。大阪府立大学では2019年度にのべ70名の教員が約40科目の授業に「meaQs」を導入し、のべ2500名の学生が利用。他大学では大阪教育大学の一部授業で利用されている。

本システムは、文部科学省の採択事業「大学教育再生加速プログラム」(事業期間 2014年度~2018年度)の成果であり、同大学人間社会システム科学研究科現代システム科学専攻の岡本真彦教授らが開発した。システムの詳細や無償提供方法については、meaQsのホームページ(http://www.ess.osakafu-u.ac.jp/human/okamoto/squish/)から。

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meaQsのコンセプト図(大阪府立大学ホームページより)