大手前高松中学・高等学校がAIを活用した評価ツールを導入

Institution for a Global Society 株式会社(代表取締役社長:福原正大、以下 IGS)は11月24日、大手前高松中学・高等学校に、「見えない学力(思考力・表現力・判断力など)」を、AIを活用して客観的に可視化する評価ツール「Ai GROW(アイ・グロー)」を、香川県初の事例として、有償導入したことを公表した。 

知識を問う従来のテストでは評価が難しい「見えない学力」は、評価基準が曖昧になりやすく、また多様な能力を含むため、先生が生徒一人ひとりの能力を正確に把握することは非常に負荷が高くなる。IGSは、生徒一人ひとりの強みを可視化・育成するための評価ツール「Ai GROW」を2019年4月にリリースし、国内外の小学校・中学校・高等学校250校以上(38都道府県)への導入を進めてきた。 

Ai GROWは、生徒の自己評価に加えて、生徒同士が評価をする「相互評価」の方法を取り入れた上で、さらに忖度や性格の甘辛などの不要な評価の偏りをAI(人工知能)が補正することで、25種類の「見えない学力」を公正かつ客観的に可視化することができるという。 

大手前高松中学・高等学校では、思考力・表現力・判断力などの能力の育成に力を入れ、自己評価を中心としたテストにより「見えない学力」の評価を行ってきた。今回、「相互評価」を行うAi GROWと掛け合わせることで、教育効果の可視化・検証の質の向上をより一層目指すとしている。さらに、各生徒の能力育成や強みが可視化されることで、先生が客観的なエビデンスの元、指導要録や調査書を書くことが期待できる。 

将来的には、これらの教育データを、模試や定期テスト、入試結果と掛け合わせて分析することで、どのような教育活動が生徒の成長に寄与するかの科学的分析に応用することも視野に入れているという。

22.11.25news2

画像はプレスリリースから。