集英社とデロイト トーマツ、XRを用いた教育開発の協業に向け協議開始

デロイト トーマツ グループのデロイト トーマツ コンサルティング合同会社と株式会社集英社は、XR技術を活用した教育・研修形態であるXR-Learning(XRラーニング)の企画・開発に関する協業に向けた協議を開始したと発表した。

XR(超越現実:クロスリアリティ)とは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)の総称したもので、仮想世界を単体もしくは現実世界と融合させるなどして知覚させる技術のこと。

デロイト トーマツでは製造現場でのXR技術活用や、空飛ぶクルマの社会受容性向上を目的としたXRコンテンツによる社会実証など、多様な産業領域でのXR技術の活用を支援している。また、人事領域では企業における最適な採用の仕組みや基準策定の支援、次世代リーダー向けの研修コンテンツ作成などを数多くの企業に提供している。

一方の集英社は、2021年11月にクリエイティブチーム「集英社XR」を創設し、立体的で躍動感のある、これまでにないメディアの創出と最先端技術を用いたコンテンツの開発を手掛けており、技術領域においてはNiantic社とARアプリケーション開発キット「Niantic Lightship ARDK」に関するパートナーシップを構築している。また、従来の出版事業においても子供向け教育書籍や、雑誌コンテンツ内における就活支援コラムなどで読者の教育や就業を支援してきた。

今回の協議では、集英社の有する強力なXR技術開発力や多様なコンテンツと、デロイト トーマツが有する人事・XR事業でのコンサルティング経験・知見を組み合わせ、コロナ禍で進んだデジタル技術の発達・浸透を踏まえた新たな人材の教育や採用のかたちとして、XR-Learningでの協業の詳細検討を進める。

具体的には、XR技術を活用した教育(to B、to C)システム企画・構築、XR-learningコンテンツ企画・開発、XR体験リアル空間事業が協業の検討領域となる。

両社は企業の研修・採用をはじめとした様々な教育シーンにおいて活用されることを目的としたコンテンツ・プラットフォームの企画・開発を目指すとしている。

22.7.7news2

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社のプレスリリースより