「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」に阪大、東北大ら13大学が採択
文部科学省は11月19日、「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」に大阪大学、東北大学ら13大学を採択した。
「大学の国際化によるソーシャルインパクト創出支援事業」は、外国人留学生の受入れあるいは日本人留学生の派遣を通じ、日本人学生と外国人学生がそれぞれの文化的多様性を活かして共に学ぶ「多文化共修」の実現に取り組む大学に、2024年度から2029年度まで年間1億~1億5,000万円(自走化のため2027年度から逓減予定)の支援を行うもの。
地域社会と連携して外国人留学生を受け入れる「地域等連携型」と、海外で教育活動を展開しそこに日本人学生を送り出す「海外展開型」の2つのタイプがある。
7月に行われた公募には、地域等連携型に15大学(うち国立12、私立3)、海外展開型に8大学(うち国立6、私立2)から申請があった。
日本学術振興会内に設置された「ソーシャルインパクト創出支援事業プログラム委員会」がそれらを審査。その結果、地域等連携型に10大学(うち国立8、私立2)、海外展開型に3大学(うち国立3、私立0)が採択された。
採択された大学は以下の通り(50音順)。
採択大学(連携大学)「ブログラム名」
【地域等連携型】
・大阪大学「『地域に生き世界に伸びる』社会価値創出を目指す多文化『共育』事業」
・岡山大学「統合エンゲージメント戦略による『地域と地球の未来を共創するWell-being実践人』の育成」
・金沢大学「多層型多文化共修プログラムによる価値創造人材の育成とそれを育むGlobal Innovation Campusの実現」
・関西大学(大阪公立大学)「大阪・チェンジメーカーズ:課題主導の社会的インパクト共創教育プロジェクト」
・埼玉大学「『地域共創-ダイバーシティ課題解決-レジリエント社会研究』の三位一体による実践的な多文化共生教育の全学展開」
・東北大学「共創型国際共修を核とする包括的国際化の新展開と社会価値創造」
・豊橋技術科学大学「グローバルテック・イノベーターを育む多文化共修キャンパスの創出」
・長岡技術科学大学「ものづくりと地域社会に変容をもたらすグローバル技学共修教育モデル構築とR&D人材育成」
・広島大学「Town & Gown構想と連携した課題探究型経験学習による多文化共修教育システムの構築」
・立命館アジア太平洋大学(九州工業大学)「Leap Beyond Global:組織・地域・分野を超えたグローバルな価値創出」
【海外展開型】
・筑波大学(グルノーブル・アルプ大学、国立台湾大学、台湾成功大学)…「GASSHUKU(合宿)とDOJO(道場)によるグローバルスタートアップ人材育成」
・名古屋大学(ノースカロライナ州立大学、シンガポール国立大学、フライブルク大学、エディンバラ大学)「グローバル・マルチキャンパスでの多文化共修を通じた未来社会の創造」
・北海道大学「ウェルビーイング社会の実現に貢献するグローバル人材育成(HOKUDAI国際共創の構築)」
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