ChatGPT導入企業の約8割が活用ルール未整備
ISO取得支援を手掛けるNSSスマートコンサルティング株式会社は2月18日、経営者を対象に行った、企業におけるChatGPTの活用実態に関する調査の結果を発表した。
調査は1月、業務にChatGPTを導入している企業の経営層を対象に実施。401名から回答を得た。
ChatGPTの導入状況について尋ねたところ、「一部の業務のみ導入している」が46.9%で最多。「業務の~3割程度で導入している」(19.5%)、「業務の~5割程度で導入している」(18.2%)と続いた。「ほとんどすべての業務で導入している」は15.4%にとどまった。
導入理由を尋ねたところ(複数回答可)、「業務効率化・生産性向上」が71.1%と、2位以下に大差をつけてトップ。「人件費や外注費などのコスト削減」(28.7%)、「イノベーション推進」(26.7%)と続いた。
導入により得られた効果について尋ねたところ(複数回答可)、「業務プロセスが効率化した」が53.9%で最多。「従業員の生産性が向上した」(29.9%)、「従業員のアイデアや発想力が向上した」(22.9%)と続いた。
一方、課題や不安について尋ねたところ(複数回答可)、「情報漏洩のリスクなどセキュリティ問題」(36.9%)「出力情報が不正確」(35.7%)「出力情報の真偽を確認する作業を従業員がしない」(22.4%)がトップ3となった。セキュリティや情報の正確性の問題が浮き彫りとなった。
ChatGPTの安全な活用に向け、どのような取り組みを行っているか尋ねたところ、「セキュリティ対策の実施」が42.6%で最多。「出力された情報の定期的な監査や検証」(31.9%)、「従業員向けの教育・研修の実施」(30.2%)と続いた。
ChatGPT活用に関するルールやガイドラインを整備している尋ねたところ、「現在整備中」が39.9%で最多。「整備していないが、今後整備予定」(30.7%)、「整備しておらず、今後も予定はない」(9.0%)と合わせると、未整備の企業が8割近くに上ることが伺われた。
調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000055385.html
NSSスマートコンサルティング プレスリリースより