麻布大学がヒトと動物の共生科学センター新設  研究と教育の一体化目指す

麻布大学は6月2日、「ヒトと動物の共生科学センター」の新設を発表した。獣医学部動物応用科学科の菊水健史教授がセンター長に就任し、計8つの研究プロジェクトによる新体制で活動を開始する。

麻布大学は、文部科学省の私立大学研究ブランディング事業、『動物共生科学の創生による、ヒト健康社会の実現~地球共生系「One Health」~』(2016-2019年度)に採択され、大きな成果を上げた。今回、その成果をさらに発展させ、教育への還元と社会貢献を進めるため、「ヒトと動物の共生科学センター」を設立し、研究、教育と社会のつながりに重点を置いた活動を行っていく。

同センターでは、①ヒトと動物の共生を育む最先端研究、②最先端研究を学生教育に活かした教育、③得られた知見を社会や地域に還元する広報活動、を中心に取り組む。特に研究と教育の一体化を実現させ、獣医系・生命科学系大学として麻布大学らしさを反映した新たな教育研究に注力していく。

具体的には、全学共通科目の「地球共生論」を通してヒトと動物、環境がいかに持続可能な関係を構築できるかを学生自身が考え、さらに本年度から新たに実施する「地球共生系サイエンスワーク」の講義を全学部全学科対象に開講し、最先端の研究実施能力を習得するアクティブラーニングを実施する。また、動物応用科学科でスタートしている STEM 型教育の「実践的ジェネラリスト育成研究プロジェクト」の全学への拡大に向けた準備を進めているという。

2020.6.3(3)