高校生の大学・短大・専門学校受験校数、平均1.94校 経済的な理由から絞る傾向
株式会社マイナビは5月16日、2025年度「高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査」の結果を発表した。
調査は3月、同社が運営する進学情報サイト「マイナビ進学」会員の高校3年生を対象に実施。3,013名から回答を得た。
志望校(大学・短大・専門学校)を選ぶ際、どのような点を重視しているか尋ねたところ、トップ3は「学べる内容」(44.9%)、「取れる資格」(31.7%)、「学部名・学科名」(30.6%)」となった。「学べる内容」は2021年の調査開始以来、5年連続で1位となった。
4位の「自分の学力との相性」(26.6%)は調査開始以来、年々減少。入試制度や学部・学科の多様化、また「全入時代」の本格化により、学力が絶対的な基準ではなくなりつつあることが伺われた。
とはいえ、受験校を選んだ時の不安や悩みについて聞くと、「受験に合格できるか」(32.8%)」がトップ。次いで「授業についていけるか(31.3%)」となり、受験前、入学後ともに学力面において不安を抱えている高校生が多いことが判明した。「自分が学びたい内容を学べるか」(28.0%)、「将来やりたいと思う仕事が見つけられるか」(27.6%)も上位に入った。
受験校数を尋ねたところ、平均で1.94校。前年度(1.77校増)より微増したものの、2年連続で2校を切った。
2校以下と回答した高校生(n=1,939)に、その理由を尋ねたところ、「受験校を増やすと対策の準備が大変だから」(28.2%)を抑えて、「受験校を増やすと受験料や入学金の支払いが大変だから」(33.2%)がトップとなった。経済的な理由から受験校数を絞っている高校生が少なくないことが判明した。
調査結果の詳細は以下から確認できる。
https://souken.shingaku.mynavi.jp/research/atooi_2025/