PwC Japan、デザイン思考に基づく中学生向け探究学習教材を無償提供
PwC Japanグループは、10年後に必要とされる仕事やスキルについて考える中学生向け授業「未来のしごと」ワークショップのプログラム教材の無償提供を行っている。
AIやロボティクスなどテクノロジーの活用が進み、社会のデジタル化が一層加速する中で、仕事や働き方は日々変化している。世界経済フォーラムの調査によれば、2027年までに約23%の仕事が変化すると予測されており、次世代を担う人材がテクノロジーを活用した明るい未来を描き、変化に対応し続けるための力を育むことは、社会全体が取り組まなければならない課題だ。
このような背景のもと、PwCはグローバル全体で、世界をより変化に強いインクルーシブな場所にすることを目指し、「New world. New skills. ―新たな世界。新たなスキル。―」をテーマに掲げ、デジタルデバイドの解消に取り組んでいる。
「未来のしごと」ワークショップは、同コンセプトのもと、PwC Japanグループが独自に開発した中学生向けのプログラムだ。プログラムの中で、生徒たちは現存する仕事にテクノロジーをかけあわせながら、今はまだ予測のつかない未来の仕事について話し合う。生徒たち自らが、テクノロジーを使いこなし、自分自身の人生を前向きに切り拓いていくマインドセットの育成を目指し、2019年以来、延べ10校に出前授業として提供してきた。事後アンケートでは、参加生徒の約9割が「未来の仕事に対しての明るいイメージが持てた」と回答するなど、将来に対する前向きなイメージの醸成に寄与してきた。
学校教育の現場においては、生徒たちが自ら学び続ける力や対話力、問いを立てる力の育成がこれまで以上に重視されている。PwC Japanグループでは、このような目的に適う同プログラムを中学校の総合的な学習(探究)の時間でより幅広く活用してもらうため、プログラム教材をパッケージ化し、希望する中学校に無償で提供している。
「未来のしごと」ワークショップは、10年後の未来に必要とされる仕事やスキルについて考え、新しい未来の仕事のアイデアを発想する、デザイン思考をベースとしたプログラムだ。生徒たちが自らの考えを他者と共有する機会を重視し、今ある「しごと」を起点に、身の回りの社会課題について話し合い、「テクノロジー」の活用による課題解決策と新しいしごとのアイデアを自由に発想する。デジタル世界への知識と理解を深めながら、共感力と創造力を働かせ、自由に発想する楽しさに気づくきっかけを提供している。
PwC Japanグループでは、「デザイン思考(design thinking)」「対話力(verbal communication)」「課題解決力(problem solving)」「自己効力感(personal effectiveness)」を醸成する同プログラムを通じて、日本の若者が自らの未来を切り拓いていこうとする前向きなマインドセットの育成に寄与することを目指している。
「未来のしごと」教材パッケージ(PwC Japanグループ・プレスリリースより)