伊那谷フォレストカレッジ 森に関わる「100の仕事」をつくる
「森に関わる100の仕事をつくろう」をキャッチフレーズに、2020年に始まった伊那谷フォレストカレッジ。多くの移住者を生むなどの成果を生んできた。企画運営を担う株式会社やまとわ取締役で森林ディレクターの奥田悠史氏に、プログラムの工夫や手ごたえ、今後へのビジョンを聞いた。
業界を超えた森の担い手育成
「関わりしろ」を生む契機に
奥田 悠史
──伊那谷フォレストカレッジを始めた経緯や狙い、背景にある問題意識をお聞かせください。
フォレストカレッジ事業を協働で行っている伊那市は2016年2月、「山(森林)が富と雇用を支える50年後の伊那市」を基本理念とした「伊那市50年の森林(もり)ビジョン」を策定し、森づくりをテーマにした地域づくりを開始しました。計画の中に担い手育成も盛り込まれていましたが、なかなか進まずにいました。そこで、やまとわでは、森の担い手育成プログラムをやってきたバックボーンがあり、市と一緒に取り組むことになりました。
事業のタグラインに掲げる「森に関わる100の仕事をつくろう」というのは、私自身の課題意識の表れでもあります。学生時代は農学部で森林科学を専攻していたのですが、…
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