読書センターにとどまらない、学校図書館の真のあり方を全国に向けて発信
学校図書館と公共図書館の連携構築、情報教育、探究学習支援、さらには各地での研修や講演など精力的な活動を通じて、県南部の高森町から新しい学校図書館像・学校司書像を提示している宮澤優子氏。しかし氏によると、これこそが学校図書館と学校司書の本来のあり方なのだという。
学校図書館に必要な
3つの機能とその現状
宮澤 優子
──ご経歴について教えてください。
司書としてのキャリアスタートは公共図書館ですが、出産を機に退職。子育てが一段落して復帰したのが学校図書館でした。高森町で2年、隣の飯田市で9年、小学校の学校司書を務めました。
学校図書館には読書センター、学習センター、情報センターの3つの機能があります。ところが残念なことに、多くの学校図書館において読書センター以外の機能は未熟と言わざるを得ません。読書センターとしてすら不十分なところも少なくありません。
そこで飯田市時代、市内の学校司書の有志で勉強会を立ち上げ、学校図書館の機能向上に取り組みました。勉強会メンバーの学校では機能が向上しましたが、市内で足並みが揃わず、ジレンマに直面しました。
高森町に戻った時、…
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