シニアが集まる「365日大学」 定年後の生きがいをつくる
長野市に拠点を置く「365日大学」は、定年退職後のシニア世代に向けて、多彩なテーマでオンライン講座を提供。受講者である会員自身が講師を務め、自らの体験や学んだことを伝える場をつくり出した。また、農園や部活動もあり、シニア世代の生きがいを創出している。
単に「集まる場」ではなく、
自分の「役割が確認できる場」に
小山 秀一
2020年5月にスタートした「365日大学」は、平日午前9~10時にビデオ会議システム「Zoom」でオンライン講座を開講している。講師やテーマは毎日変わり、専門家だけでなく会員自身も講師を務める。
発起人で校長を務めるアスク代表取締役会長の小山秀一氏は、信濃毎日新聞社での広告営業職を経て、1984年に広告会社・アスクを設立。経営者としてアスクを牽引しながら、男性シニアの「居場所づくり」のために、月1回程度で集まるサロンを2019年に個人で始めた。
「男性シニアについて、居場所が無いことは大きな社会課題です。一般に女性は初対面の人とのコミュニケーションが上手ですが、男性はそうではない傾向があります。そこで、…
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