【高校生への休校影響調査】を公表 旺文社

教育出版の旺文社は5月14日、一斉休校による高校生の自宅学習について、同社が提供する英単語アプリ「ターゲットの友」および参考書情報サイト「StudiCo」のユーザーを対象に、実態調査アンケートを実施し、その結果を公表した。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため全国的な休校対応が続くなか、次年度以降の大学入試に臨む高校生の多くは、自宅での受験勉強を余儀なくされている。

同社は、2020年4月30日~2020年5月7日にかけて、自宅学習についての調査アンケートを実施したところ、953件の回答を得た。以下、その概要を紹介する。

休校期間中の勉強時間では、30%以上の高校生が、1日のうち「7時間以上」勉強していることがわかった。また、「5時間~7時間未満」「7時間以上」の合算では過半数(55.9%)となり、多くの高校生が、学校の通常授業と同量程度かそれ以上の時間を、勉強に費やしていることがわかった。

一方で、自宅で勉強するにあたって悩んでいることを聞いたところ、「周りとの差が不安」が回答数トップ(76.4%)となった。休校期間中は、学校のテストや模試を受験する機会がなく、同世代の友人と直接会うことも少なくなるため、自分の学力や受験勉強計画の "現在地"を知るための情報が乏しくなる。これらの情報不足は、「適切な勉強量がわからない」「何を勉強してよいかわからない」といった悩みにも直結しており、ひいては「やる気が起きない」といった、勉強のモチベーション低下を誘引する要因になっていると見られる、と同社は分析している。

同調査結果の詳細は、下記リンク先を参照。

https://www.obunsha.co.jp/news/detail/605

2020.5.15(2)

自由回答内容には、「9月入学・始業」制度についても、関心を寄せる声が多く集まったという。