文部科学省が「学校施設のZEB化の手引き」を作成

文部科学省は3月14日、ZEB化を達成した学校施設の事例について、そのコストや工夫などの取組内容を紹介する「学校施設のZEB化の手引き」を作成、公開した。

ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)とは、建築計画の工夫による日射遮蔽・自然エネルギーの利用、高断熱化、高効率化によって大幅な省エネルギーを実現した上で、太陽光発電等によってエネルギーを創り、年間に消費するエネルギー量が大幅に削減されている最先端の建築物のこと。

政府は、「第4次エネルギー基本計画(2014年4月閣議決定)」において、「建築物については、2020年までに新築公共建築物等で、2030年までに新築建築物の平均でZEBの実現を目指す」とする政策目標が掲げている。

手引きでは、ZEB化を達成した学校施設の事例について、そのコストや工夫などの取組み内容を紹介。様々な工種のうち、主に「外皮断熱」「高効率空調」「高効率照明」にコストを上乗せすれば、建物の「ZEB化」は達成できるとし、「ZEB化」の達成により、脱炭素化の貢献だけではなく、教育環境としての質の向上が期待でき、その上、光熱費が抑えられるなど、多くのメリットが享受できるとしている。手引きはURLから確認できる。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/ecoschool/detail/mext_02655.html

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