奨学金領域のDXを推進する株式会社SCHOLへ出資 旺文社

株式会社旺文社は7月4日、株式会社旺文社ベンチャーズが運営するファンドを通じ、奨学金情報サービスを展開する株式会社SCHOLへ、6月末日に出資を行ったことを公表した。 

日本学生支援機構の資料(令和2年9月の令和元事業年度業務実績等)によると、大学生の「2.7人に1人」が学生支援機構の貸与奨学金を利用していると言われている。こうした状況を背景に、SCHOLは、SDGs目標「4.質の高い教育をみんなに」の実現のため、「ガクシー」、「ガクシ―Agent」という2つのプロダクトを運営し、正しく最適な奨学金情報を学生・保護者に、業務を効率化する管理システムを奨学金運営者に提供している。 

「ガクシー」は、進学に関し経済的な不安を持つ学生が、一人ひとりに合った奨学金を探し出せる「奨学金情報サービス」で、「学校から教えてもらう奨学金しか知らない」、「奨学金=借りる」、「申込み手続きや手順や時期が不透明」といった情報の不足、複雑さの問題を解決するため2021年9月にリリースされた。既に、日本全国約15,000件以上の奨学金情報(支給対象・種類・支給額・人数・申込時期)が検索でき、2022年6月末時点で約10万人を超える学生・保護者が登録している。

また、「ガクシーAgent」は、奨学金の運営者(学校・自治体・財団・企業など)が、奨学金業務(申込受付、応募書類整理、審査、承認、支給管理など)をDX化し、一元管理できるシステム。学生向けの「ガクシ―」と自動連携しており、オンラインで申込受付ができるようになっている。

旺文社は、今後も旺文社ベンチャーズを通じて、単なる資金提供のみではなく、旺文社や提携・関連企業が長年培ってきた教育分野に関するノウハウ、参考書などの膨大な学習コンテンツ、学習プラットフォーム、チャネルを活用した、“共に育む”ことのできる事業・パートナー提携を推進していく、としている。

22.7.5news2

SCHOL社について。画像はプレスリリースから。