武庫川女子大、2027年度から「武庫川大学」として共学化の方針 附属中高は女子校のまま
武庫川女子大学を運営する学校法人武庫川学院は6月17日、同大学を2027年度から共学化する方針を発表した。
共学化に伴い、名称も「武庫川大学」とする。附属中学校および高校については女子校のままとする。正式決定は7月に開催される理事会にて行われる予定。
武庫川女子大は、兵庫県西宮市に本拠を置く1949年設立の女子大学。13学部8研究科にて約1万人の学生が学んでおり、女子大としては全国最大規模となる。1962年に薬学部、2020年に女子大としては初となる建築学部を設置するなど、社会に貢献できる女性の育成に取り組んでいる。
少子化や共学志向の高まりの中、経営の観点から共学化や廃止に踏み切る女子大が見られるようになっている。共学化については、4月に名古屋女子大学が「名古屋葵大学」、神戸松蔭女子学院大学が「神戸松蔭大学」となっており、廃止については、同じく4月に京都ノートルダム女子大学が2026年度以降の学生募集の停止を発表している。今回の共学化も、こうしたことが背景にあるとみられる。
武庫川学院の大河原量理事長と武庫川女子大の髙橋享子学長は共同で声明を発表。在学生およびその保護者に向けて、「多様な価値観が加わることによる学びの活性化」等のメリットを説明すると同時に、「安心して学業が続けられる教育環境づくりに全力を挙げて取り組む」としている。