科目別(研究分野別)QS世界大学ランキング、東京大学が上位に

イギリスの大学評価機関のクアクアレリ・シモンズ(QS)による2022年度版科目別(研究分野別)QS世界大学ランキングが発表された。2022年度版のQS世界大学パフォーマンス比較は、日本の51大学における、51科目5学問領域(芸術・人文学、工学・技術、生命科学・医学、自然科学、社会科学・経営)486科目(プログラム)のパフォーマンスに関する独自のデータを発表している。

学科領域の世界上位50大学にランク入りした日本の大学の学部数は、2019年には79だったが、2022年には72まで減少。ますます多様化する海外の競争校とは異なり、日本の高等教育分野は依然として単独フラッグシップ大学である東京大学によって上位を占められた。日本の15科目が科目別の世界上位20位以内にランク入りしており、昨年より3科目減少し、1科目を除き、全て東京大学のものとなった。

日本の高等教育が困難に直面する中、日本の上位大学はアジアの最高峰の一部であり続けている。東京大学の41科目は学部別の世界上位50大学にランク入りしており、アジアのどの大学よりも多い結果となった。

日本の大学の最上位の5つの科目は以下の通り。

・東京医科歯科大学(歯科学/6位)
・東京大学(現代語学/7位)
・東京大学(物理学・天文学/10位)
・東京大学(化学工学/15位)
・東京大学(地球海洋科学/15位)

医科学は日本の大学の科目の中で最もランク入りしている科目であり、31の科目(プログラム)がランク入りしている。その一方で、東京大学の医科学は昨年の29位から下がり42位となった。

22.4.7news1

東京大学の本郷キャンパス

《クレジット》Photo by Takayuki Miki