大阪教育大学が統合報告書2022を発行 進む大学の情報開示

国立大学法人大阪教育大学は、2022年12月22日、同大初となる統合報告書を発行した。

統合報告書とは、組織のビジョンやパーパス(存在意義)とともに財務情報と非財務情報等、経営に関する情報を掲載したもので、投資家等が投資判断の際に参考にするほか、近年では従業員や顧客等のステークホルダーとのコミュニケーションツールとしても活用されている。

ESG(環境・社会・ガバナンス)が重視される昨今、多くの企業が統合報告書を作成しており、国立大学法人においても、2018年度の東京大学を皮切りに作成・開示が加速している(参考記事)。

大阪教育大学にとって初となる今回の報告書は、コンテンツは学長の岡本幾子氏からのメッセージのほか、対談やガバナンス体制の紹介、受託研究・共同研究と受託事業の受入実績推移、寄附金受入状況などを含む全50ページ。同大の若手職員を中心とした13人の有志事務職員と、2人の大学教員(アドバイザー)で制作された。

産官学協働や地域への貢献がいっそう重視される大学にとって、統合報告書による情報発信は重要性を増していくものと思われる。

統合報告書の公開ページは下記の通り。
同ページでは、報告書制作に取り組んだ職員らのメイキング動画も公開されている。
https://osaka-kyoiku.ac.jp/university/kouhou/relations/integrated_report/

22.12.23news2

統合報告書の表紙(大阪教育大学のプレスリリースより)