2025年版『科学技術・イノベーション白書』発表 これまでの科学技術政策を回顧するとともに将来を展望
政府は6月13日、2025年版『科学技術・イノベーション白書』を閣議決定した。
同白書は、5年ごとに策定され現在が第6期にあたる「科学技術(・イノベーション)基本計画」にもとづき、政府が1年間に講じた科学技術ならびにイノベーションの振興策について、国会および国民に報告するもの。
年次報告と特集の2部構成となっている。今年は戦後80年、また科学技術基本法制定から30年と、この分野における節目にあたることから、特集では戦後から現在まで、経済・社会と科学技術、および関連政策の変遷を振り返っている。
また今年は第6期基本計画の最終年度でもあり、第7期策定に向けた準備が行われていることから、今後についても展望。
少子高齢化と労働人口減少により、科学技術・イノベーション政策に求められる役割がますます増大する中、基礎研究力の低下、研究費の相対的減少、ポストの不足、研究インフラの劣化、スタートアップ・エコシステムの未整備、国際頭脳循環からの疎外、国際情勢の不安定化など、対応が急務となっている課題が山積しており、その観点から第7期基本計画の検討を進めていくとしている。
白書は以下から読むことができる。
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpaa202501/1421221_00014.html