QSアジア大学ランキング2021 東大は過去最低の15位

世界大学評価機関のQuacquarelli Symonds(以下、QS)は11月23日、アジア大学ランキングの2021年版を発表した。日本の大学は過去最多の105校がランクインしたが、最高位の東京大学は15位で、同ランキングにおける同大学の順位としては過去最低となった。

ランキングでは、シンガポール国立大学が4年連続でアジア1位を獲得した。上位50校には日本の大学が11校入っており、どの国や地域よりも多くなっているが、11校の中に前年度よりも順位を上げた大学はなかった。

日本でトップにランクインした東京大学は、QSの指標である学術的な評判と雇用者からの評判の両方で満点を獲得した。また学生一人当たりの教員比率は100点満点中98.42点、国際的研究ネットワークという指標では99.83点だった。ランクインした日本の105大学のうち79校は、論文1本当たりの被引用数のスコアが下落している。

2021年版QSアジア大学ランキング―地域の上位10校
1位 シンガポール国立大学(シンガポール)
2位 清華大学(中国)
3位 南洋理工大学(シンガポール)
4位 香港大学(香港)
5位 浙江大学(中国)
6位 復旦大学(中国)
7位 北京大学(中国)
8位 香港科技大学(香港)
9位 マラヤ大学(マレーシア)
10位 上海交通大学(中国)

上位30位以内の日本の大学
2021  2020  大学名
15位  13位  東京大学
17位  15位  京都大学
20位  17位  東京工業大学
22位  22位  大阪大学
23位  23位  東北大学
29位  29位  北海道大学

2021年版QSアジア大学ランキングは、アジアにある上位650大学の比較データを提供している。調査対象の大学数を前回よりも18%増やし、11種類の指標を利用して各大学のパフォーマンスを比較した。同ランキングは2004年に初めて発表して以来、大学のパフォーマンス比較データとして世界で最も多く参照される情報源となっている。

20.11.27news2

シンガポール国立大学