NTT東、不登校児童生徒に対する「3D教育メタバース」実証を開始

東日本電信電話株式会社 埼玉支店(NTT東日本)とエヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社(NTTスマートコネクト)は、さいたま市が取り組む実証事業において、長期欠席している児童生徒達の「仲間と学びあえる新たな学び舎」の整備に向けて、NTTスマートコネクトが提供する「3D教育メタバース」を11月20日より活用する。不登校児童生徒への支援として3Dメタバースを活用する取り組みは埼玉県内初となる。

小・中・高の不登校が約30万人に急増し、90日以上の不登校であるにもかかわらず、学校内外の専門機関等で相談・指導等を受けられていない小・中学生が4.6万人に達している。文部科学省からも「不登校により学びにアクセスできない子供たちをゼロにする」ことをめざし、「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」(令和5年3月31日)が取りまとめられた。

一方、さいたま市教育委員会では、子供達に学校でも家庭でもない「第3の居場所『サードプレイス』」を提供していきたいという願いや思いを込め、2022年4月から「不登校等児童生徒支援センター(以下「Growth」)」を開設し、ICTを活用した学習支援体験活動等を通して、学ぶ喜びや仲間とのつながりを実感し、コミュニケーション力を高めていくことをめざしてきた。Growthの支援活動の結果、オンライン授業や個別学習等を通した知識習得だけでなく、今の在籍校が合わず長期欠席となっている児童生徒にも「オンライン上での居場所や交流の『場』を確保し、仲間と学びあう新たな学び舎の必要性」が顕在化している。

このような背景から、Growthでは、実証事業を活用し、不登校の児童生徒の新たな学び舎を確保できないか検討した。無線LAN環境の構築等でGrowthの活動を支えてきたNTT東日本は、Growthの教職員から「実証に向けて、2D空間ではなくよりリアルな空間で臨場感のある交流ができるメタバースがないか」、との相談を受け、NTTスマートコネクトと連携し3D教育メタバースの導入、活用シーンのコーディネートをしてきた。今後も、Growthのめざす「新たな学び舎」の実証実現に向けて、NTT東日本とNTTスマートコネクトが連携して支援をしていく考えだ。

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NTTスマートコネクト株式会社・プレスリリースより