OKIと大阪教育大学、体育授業におけるICT活用で効果を実証

沖電気工業株式会社(東京都港区、以下:OKI)と国立大学法人 大阪教育大学は、2022年に締結した「小中学生を対象とした体育科学習におけるICT活用の有用性検証」に関する共同研究契約に基づく実証実験において、OKIが開発中の「体育ICTソリューションシステム(以下同システム)」を活用することで、授業内容の質の向上や教員の負担軽減に効果があることを確認した。

また、同システムが、屋外の体育授業で動き回る生徒の運動や体調など身体情報を、約92%のデータ収集率でリアルタイムに収集できることを確認。教員は手元のタブレットで、生徒の運動負荷状態や体調を一覧管理しながら安全な授業を実現できる。実証実験後に大阪教育大学が実施したアンケートでは、参加した生徒の満足度は約90%にのぼるという。

同システムは、生徒の腕にリストバンド型のウェアラブル端末を付けて運動や体調データを取得し、生徒および教員がタブレット端末でリアルタイムにモニタリングするシステムだ。今後、大阪教育大学とOKIは引き続き、バイタルセンサー小型化、防水対応、充電方式の改良など、現場での使いやすさ向上をめざしたシステム開発を進めるとともに、水泳運動領域や現在注目されるSTEAM教育と連動した活用方法の検討など、体育の授業以外での活用の選択肢を増やし、同システムによる学習効果をより高められるような授業デザインを開発・提案していくとしている。

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OKI・プレスリリースより