「STEAM教育 x eスポーツ」イベントを開催 NASEF JAPAN

次世代が成長するために、eスポーツを活用した教育、そして人材育成を支援する、北米教育eスポーツ連盟 日本本部(通称:NASEF JAPAN/ナセフ ジャパン、会長:松原昭博氏)は、第3回目となる『NASEF JAPAN eスポーツ国際教育サミット2022 未来を創る「STEAM教育 x eスポーツの可能性」』を7月2日、オンライン配信およびドルトン東京学園 中等部・高等部で、サミット初となる有観客で開催した。

第3回目となる同サミットでは、日本の教育現場でも昨今注目されている「STEAM教育」やeスポーツを活用した、NASEF JAPANが目指す次世代育成の可能性について掘り下げた。登壇した、北米教育eスポーツ連盟 日本本部 会長の松原昭博氏は冒頭、日本の経済競争力や世界における教育競争力が非常に深刻な位置にあることを述べ、NASEF JAPANとして様々な取り組みを推進する中で、eスポーツを入り口にして人材育成を促進し、社会課題を解決に寄与するというビジョンのもと、特定非営利活動法人として2022年8月(予定)より再スタートすることを発表した。

また、筑波大学 准教授の高橋義雄氏は、「日本の高等学校におけるeスポーツ活動の実態と課題」をテーマに研究発表を行った。まず課題として挙げたのは、「ゲームPCの導入困難」。2つ目の課題には「技術指導者の不足」を挙げ、「現状では生徒同士がお互い教え合うことによって、上手くなっていくという非常に理想的な部活動教育とも言えると思います。一方で技術指導者が不足しているので、外部指導のコーチングを受けるとか、外部のイベントに参加するとかいうようなことが現在行われているようです」と話した。さらに、3つ目の課題として「資金の不足」を挙げた。

サミット最後のコンテンツとして、トークセッション「未来を担う若者へ〜STEAM&グローバル教育の取り組みについて〜」が行われ、未来を担う生徒達にどのような教育プログラムを提供していくべきかを、既に先進的なSTEAMプログラムを展開しているインテル株式会社 執行役員 井田晶也氏と、教育現場において先進的な取組をされているドルトン東京学園中等部・高等部 コンピューターサイエンススーパーバイザー Ramzi Ramzi教諭を招いて活発な議論が展開された。

22.7.6news3

北米教育eスポーツ連盟・プレスリリースより