飛騨高山大学(仮称)のボンディングシップ 全国で実証実験開始

飛騨市に設立予定の「飛騨高山大学(仮称)」(令和6年度予定)は6月14日、新しい教育手法「ボンディングシップ」において、全国で実証実験7プロジェクトをキックオフさせた。 

飛騨高山大学(仮称)は、「自覚と調和」の建学精神のもと当初は経済学部地域経済学科の創設を予定しており、4つのゼミ(地域起業・中小企業内起業部ゼミ、ビジネスゼミ、地域事業承継ゼミ、地域行政・地域政治ゼミ)を設け、全国各地域それぞれにおける将来的なリーダーとなりうる人材の育成を目指す。飛騨市の本校のキャンパス以外に全国11カ所に構える予定のサテライトキャンパス拠点では、科目等履修生や聴講生枠での社会人の受け入れも検討している。 

「ボンディングシップ」とは、従来型のインターンシップではなく、地域との絆(Bond)を取り入れ発展させた、飛騨高山大学(仮称)におけるオリジナル教育メソッド。飛騨市ファンクラブの中で、コアなファン層をグループ化し関係人口を増やす「部活」を創設し、ファン増加の企画・立案・実装までを市職員と共に実施する。また、実際の行政での様々な施策を知り、立案に至るまでのプロセスを体感する。 

当初は、全国各地(北海道・石川・岐阜・福岡)で7つのプロジェクトを実証実験としてスタートさせる。それぞれのフィールドにおける実践と各エリアとの相互連携、飛騨高山大学(仮称)独自の講義やゼミ運営による効果検証、学生専属のキャリアコンサルタントを配置する。実証実験の検証期間は11月30日まで。

21.6.22news2