外国人の児童生徒に関する教員の悩み、トップは「日本語の授業の理解に困難がある」
日本語学校や留学生向け進学予備校を運営する行知(コーチ)学園株式会社は10月2日、教員を対象に行った外国人児童生徒への教育に関する調査の結果を発表した。
調査は9月、小学校・中学校・高校の教員を対象に実施。1,015名から回答を得た。
担当しているクラスに外国人の児童生徒はどの程度いるか尋ねたところ、「5人未満」が41.8%でもっとも一般的。「10人未満」(21.9%)、「15人未満」(10.9%)と続いた。「0人」との回答は11.8%にとどまった。
外国人の児童生徒への対応で困っていることはあるか尋ねたところ(複数回答可)、トップ3は「日本語の授業の理解に困難がある」(32.4%)、「日本の文化・生活様式になじめていない」(31.0%)、「コミュニケーションがうまく取れない」(30.1%)となった。
「宗教に関しての対応」(20.3%)も上位に入った。一方、「困っていることはない」は16.2%にとどまった。
外国人の児童生徒の保護者への対応で困っていることはあるか尋ねたところ(複数回答可)、トップ3は「日本の文化や社会・生活様式になじめていない」(44.9%)、「学校からのお知らせや書類が理解できていない」(34.3%)、「児童・生徒のことで連携がとれない」(33.9%)となった。
今後、外国人の児童生徒がは増えることが予想される。実際、自分の学校ではこの先外国人の児童生徒が増えると思うか尋ねたところ、「とても増えると思う」が26.1%、「やや増えると思う」が59.0%で、「あまり増えるとは思わない」(12.0%)と「まったく増えるとは思わない」(2.9%)を圧倒した。
このため、現在すでに表出しているさまざまな困難が今後深刻化していくのではないかとしている。
調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000059003.html
行知学園プレスリリースより