大学ファンド、2024年度上半期は1,551億円の黒字 運用資産額は11.1兆円に

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は11月1日、大学ファンドの2024年度上半期(4月~9月末)の運用状況(速報値)を発表した。

大学ファンドは、閣議決定「国民の命と暮らしを守る安心と希望のための総合経済対策」(2020年12月)にもとづき設立された基金。

政府出資0.5兆円と財政融資資金4兆円から成る4.5兆円の元本をJSTが運用し、10兆円規模に拡大。そこから東北大学をはじめ、「国際卓越研究大学」に認定された大学数校に助成を行うことで、わが国に世界最高水準の研究大学を実現する。

JSTによると、2024年度上半期の収益額は1,551億円、収益率は1.4%だった。運用資産額(短期資産を含む)は9月末時点で11兆1,121億円としている。なお純利益は事業年度末のみ計算しているため、今回は発表されていない。

2026年度末までに3,000億円の運用益を達成し、2031年度末までに基本ポートフォリオを構築、その後は「支出目標率3%+物価上昇率以上」を目標に運用していくとしている。

運用状況の詳細は以下から見ることができる。
https://www.jst.go.jp/fund/dl/jst_kamiki_jisseki_2024.pdf

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