教員の週あたり労働時間、小中高特別支援のいずれにおいても法定労働時間を20時間前後超過 日教組調べ
日本教職員組合(日教組)は11月29日、2024年度「学校現場の働き方改革に関する意識調査」の結果を発表した。
同調査は全国の幼稚園、小中高校、特別支援学校、小中一貫校、義務教育学校、中等教育学校の教職員を対象に、2018年から毎年実施。
7回目となる今回は、今年7月から9月にかけて実施。1万1,844名から回答を得た。
勤務日(月~金)における1日あたりの平均在校時間は、小学校で10時間22分、中学校で10時間48分、高校で9時間48分、特別支援学校で9時間34分だった。2018年と比べると、小学校で40分、中学校で51分、高校で30分、特別支援学校で10分短くなった。
勤務日における1日あたりの自宅での平均仕事時間は、小学校で45分、中学校で41分、高校で38分、特別支援学校で34分だった。2018年と比べると、小学校で10分、中学校で3分、高校で4分、特別支援学校で7分短くなった。
週休日(土・日)における1日あたりの平均在校時間は、小学校で48分、中学校で3時間6分、高校で2時間48分、特別支援学校で27分だった。2018年と比べると、小学校で37分、中学校で51分、高校で14分短くなった。特別支援学校では逆に1分長くなった。
週休日における自宅での仕事時間は、小学校で1時間16分、中学校で1時間5分、高校で1時間1分、特別支援学校で48分だった。2018年と比べると、小学校で12分、高校で5分、特別支援学校で7分短くなった。中学校については変化はなかった。
1週間あたりの労働時間(勤務日および週休日の在校等時間および自宅仕事時間の合計)は、小学校で59時間43分、中学校で65時間47分、高校で59時間48分、特別支援学校で53時間10分だった。2018年と比べると、小学校で5時間48分、中学校で6時間12分、高校で3時間8分、特別支援学校で1時間27分短くなった。
全学校種平均で60時間54分と、調査開始以来もっとも短くなったものの、法定労働時間(40時間)および所定労働時間(38時間45分)を上回る状況は続いており、是正が必要であるとしている。
調査結果の詳細は以下から見ることができる。
https://www.jtu-net.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/12/1c5f5cf6a78cf73a11328a076564e4be.pdf
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