「現代社会におけるEQ活用」を筑波大学、企業が共同研究

ジャパンラーニング株式会社(本社:東京都千代田区)は、国立大学法人 筑波大学、株式会社クリエイティブジャーニー(本社:東京都新宿区)と「現代社会におけるEQ活用」に関する共同研究契約を締結し、今年1月より最初のステップである既存システムの回答データ検証を開始している。

EQ(Emotional Intelligence Quotient)とは、日本では、「こころの知能指数」や「情動的知性」などと訳される。従来、人間の行動に影響を与える感情は、性格や気質といった先天的な(あるいはそれに近い)領域に起因し、後から能力開発をすることは難しいと考えられてきた。

しかし1989年、米国エール大学のサロベイ博士とニューハンプシャー大学のメイヤー博士が、研究論文『Emotional Intelligence』の中で、「感情を上手く管理し、利用することはひとつの能力である」「この能力は、遺伝などの先天的な要素が少なく、学習や訓練によって後天的に高められる」と発表。その後、ハーバード大学の心理学者ダニエルゴールマンによって「EQ」として体系化され、いわゆる頭の良さを指し示すIQ(知能指数)に比して、感情行動の指数として全世界で広く知られるようになった。

ジャパンラーニングはこのEQ理論をベースに、日本人の考え方や働き方に合わせたアセスメントツール「Japan EQ(R)」を独自開発、創業以来25年で45万名を超えるビジネスパーソンのEQ開発をサポートしてきた。自身の行動や行動パターンについての設問に回答すると、1人1人のEQ能力の発揮度が、過去受検データベースから統計処理、数値化される。個人と組織の継続的な行動変化を可視化できるJapan EQは、従来の企業人材育成だけでなく、個人のキャリア構築や学び直し、子育てやアスリートの支援など、さまざまなシーンでの活用も期待されている。

今回の共同研究は、カウンセリング領域や産業・組織心理学等での専門分野を持つ「筑波大学働く人への心理支援開発研究センター」との共同研究契約のもと、Japan EQに蓄積された過去の測定データから、設問の意図に対する属性毎の回答の特徴や、数値化アルゴリズムの妥当性を学術的見地から検証し、(1)現システムの設問や構成の見直しによるレベルアップと、(2)ビジネス用途へのサービス展開を目的としている。

22.2.28news3

ジャパンラーニング株式会社・プレスリリースより