文科省、「イノベーション・コモンズ(共創拠点)の更なる展開」を公表

文部科学省では、国立大学等キャンパス・施設の在り方について有識者会議で議論を重ね、10月24日に「我が国の未来の成長を見据えた『イノベーション・コモンズ(共創拠点)』の更なる展開に向けて」を取りまとめ、公表した。

国立大学等のキャンパス・施設は老朽化が深刻であり、また、地域・社会の課題解決やイノベーションの拠点としての教育研究機能の強化が急務である中、地域や産業界等の多様な担い手との共創活動を支える「イノベーション・コモンズ(共創拠点)」として、ソフト・ハード一体の整備充実を図っていくことが重要となっている。

その実現に向けて、「国立大学法人等の施設整備の推進に関する調査研究協力者会議」(主査:西尾章治郎 大阪大学総長)で議論を重ね、昨年10月に基本的な考え方等を整理し、第一次報告書をとりまとめた。その後、さらに検討を進め、今回の報告書をとりまとめた。

報告書では、キャンパス・施設の共創拠点化に向けて、以下の事項をとりまとめている。

・以下の視点を中心に、基本的な考え方、取組のポイント、推進方策等を整理。
(共通)デジタル技術も駆使したハイブリッド型環境の整備
 1. DX・GX等の成長分野等の社会課題に対応した人材育成・研究を支える環境整備
 2. 地域を中心とした産学官連携強化による人材育成を支える環境整備
 3. 多様な主体に開かれた魅力ある環境整備
 4. グローバル化に対応した国際競争力のある環境整備

・共創活動を支える国内外の大学等のキャンパス・施設整備の事例
・今後の推進方策

報告書の詳細については、下記を参照。
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/062/1417904_00004.htm

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