文科省、世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の新規採択拠点を発表

文部科学省は10月12日(木)、東北大学と国立研究開発法人・海洋研究開発機構が共同で開設する「変動海洋エコシステム高等研究機構」を、世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)の支援拠点に採択したことを発表した。

世界トップレベル研究拠点プログラムは、高度に国際化された研究環境と世界最高レベルの研究水準を誇る国際研究拠点の形成を図るべく、平成19年度から行われている支援事業。研究拠点の構想を応募し採択されると、開設と運営のために年間7億円程度の支援を10年に渡って受けることができる。

今年より、段階的に拠点形成を進める「WPI CORE」と、複数のホスト機関が拠点を形成する「Multiple HOST WPI」の二枠から成る新方式が導入された。1月末から開始された公募には19件の拠点構想の応募があり、審査の結果、東北大学と海洋研究開発機構が「Multiple HOST WPI」枠で応募していた「変動海洋エコシステム高等研究機構」が唯一、採択された。

これまでに17拠点が採択されている。採択年別の拠点は以下の通り。

平成19年度採択(5拠点)
東北大学 材料科学高等研究所
東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構
京都大学 物質-細胞統合システム拠点
大阪大学 免疫学フロンティア研究センター
物質・材料研究機構 ナノアーキテクトニクス材料研究センター 

平成22年度採択(1拠点)
九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所 

平成24年度採択(3拠点)
筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構
東京工業大学 地球生命研究所
名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所 

平成29年度採択(2拠点)
東京大学 ニューロインテリジェンス国際研究機構
金沢大学 ナノ生命科学研究所 

平成30年度採択(2拠点)
北海道大学 化学反応創成研究拠点
京都大学 ヒト生物学高等研究拠点 

令和3年度採択(1拠点)
高エネルギー加速器研究機構 量子場計測システム国際拠点 

令和4年度採択(3拠点)
大阪大学 ヒューマン・メタバース疾患研究拠点
広島大学 持続可能性に寄与するキラルノット超物質拠点
慶應義塾大学 ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター

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