「保育園留学」と「山村留学」認知度は向上も課題もあり、アクトインディ調べ

子ども向け施設の情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社は、「いこーよ」のユーザー343人を対象に、「保育園留学」と「山村留学」の認知度について調査を実施、その結果を公表した。

「保育園留学」とは、1~2週間ほどの期間、家族で好きな地域に滞在し、子どもが現地の保育園に通うこと。子どもは自然に触れることができ、保護者もリモートで仕事をするなど多様な過ごし方をすることができる。

一方、「山村留学」とは、小中学生が山村(もしくは農村、漁村)に年単位で移り住み、地元の学校に通うこと。保護者と離れて子どもだけ寮生活をする場合もあれば、一家で転居する場合もある。

保育園留学については、「聞いたことがある」という人は3割以上で、認知が広がってきていることが判明した。「興味がない」という人は少数派で、保育園留学に対する関心の高さが明らかになった。興味がある理由として最も多かったのは、「子どもや家族と一緒に自然豊かな環境で一時的に生活してみたい」。さらに、ワーケーションの一環として保育園留学を検討する人も多く見られた。

ただし、制約や不安を抱える人も少なくない。多くの人が懸念点に挙げたのは「親の仕事の都合」。長期休暇取得やリモートワークの難しさが妨げとなっていることが伺われる。また、一時的な環境の変化への不安や、費用の高さ、兄弟姉妹への影響を挙げる人も見られた。

一方、山村留学については、「聞いたことがある」という人は約3割。保育園留学と同様、ある程度認知されており、興味を持っている人も少なくないことが判明した。しかし、興味がない人は4割強と、保育園留学より多い結果となった。山村留学は1年以上と長期に渡ることから、今ある生活環境を変えることの難しさや不安が大きいと考えられる。

興味を持つ人の多くは「子どもに自然豊かな地域での体験をさせたい」といった教育的な理由を挙げた。一方、不安点には、「親と離れる不安」を筆頭に、環境変化への不安、親の仕事の都合、費用などが挙げられた。

「保育園留学」、「山村留学」とも関心は高いが、不安や課題もあることが明らかになった。調査結果の詳細は以下より。

https://research.iko-yo.net/solutions/research/10495.html

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