秋季入学の議論など、高校教育の在り方研究会を設置 全国知事会

全国知事会は6月4日のテレビ会議で、高等学校教育のあり方研究会を設置し、大学における秋季入学拡大や、政府における秋季入学制度の導入検討を視野に入れ、授業時数や修学年限などについての幅広い議論を通じ、高等学校教育のあり方を研究し、必要な提言等を行うとした。

同研究会では、民間有識者(5名程度)及び知事で構成し、全体で 10 名程度を想定。主な研究テーマは、大学の秋季入学等を視野に入れたこれからの高等学校教育のあり方、高等学校における秋季入学導入の研究など。今後、検討を踏まえ、随時提言活動を実施するとしている。

また、「学びの保障と秋季入学の導入に関する提言」では、本格的な秋季入学の導入は、教育のみならず社会・経済等の大きな変革につながりうるものであり、今回、国民的な議論を行う土壌ができたとして、政府に対し、各界各層を交えた丁寧な検討を進めながら、秋入学の検討継続を求めている。

この他、高等学校では、大学が講じる取組とあわせて、修得主義の考え方をより重視し、標準授業時数や1単位あたりの授業時数、修学年限などの柔軟化により、学習期間の弾力化や学びの個別最適化を推進すること等を求めている。

2020.6.5(2)