大阪・関西万博が開幕 10月までの半年間、約160の国・地域が最新技術や伝統文化を発信
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。大阪市の人工島、夢洲(ゆめしま)にて10月13日までの半年間、約160の国と地域が「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、最新技術や伝統文化を発信する。
日本における万博としては、1970年の大阪万博、2005年の愛知万博に続き3度目。1975年の沖縄海洋博、1985年のつくば科学万博、1990年の大阪園芸博も入れると6度目。
日本からは省庁や自治体、民間企業も出展。加えて、メディアアーティストの落合陽一氏、映像作家の河瀨直美氏ら、各分野の第一人者が監修した「シグネチャーパビリオン」も設けられている。
会場は、全長約2km、直径約615mで木造建築物としては世界最大となる「大屋根リング」を中心に、8つのゾーンで構成。
大屋根リング内側の「セービングゾーン」、「エンパワーリングゾーン」、「コネクティングゾーン」(名前は万博のサブテーマである「いのちを救う」、「いのちに力を与える」、「いのちをつなぐ」に由来)には海外パビリオンが並ぶ。その中央にある「静けさの森ゾーン」では、木々や水辺が来場者に憩いを提供する。
大屋根リング外側には国内パビリオンが軒を連ね、「東ゲートゾーン」には日本館、「西ゲートゾーン」には民間パビリオンが並ぶ。西端の「フューチャーライフゾーン」には空飛ぶクルマの離着陸場「EXPO Vertiport」をはじめ、屋外イベント会場が設けられている。
国内的にも国際的にも分断が深刻化し、デジタライゼーションがそれに拍車をかける中、「いのち」をテーマとする本万博が、多様な人々がリアル空間に集い、対話の芽を育むことで、分断を乗り越える契機となることが期待される。