コロナ対策と「学びの保障」両立のための方向性を通知 文科省

文部科学省は5月15日、「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」の改定を踏まえて、感染症対策と子どもたちの学びの保障を両立していく上での基本的な考え方と取り組みの方向性をまとめた通知を出した。感染症対策を講じながら最大限子供たちの健やかな学びを保障することを目指すもので、各取り組みの詳細については今後随時知らせるとしている。

通知では、各学校において新型コロナウイルス感染症の影響の度合いに応じ、年度当初に編成した教育課程を見直す必要もあるとして、教育課程再編のために工夫できる具体的なポイントをあげた。例えば、時間割の1コマを 40 分や 45 分に短くして一日当たりの授業コマ数を増やす、長期休業期間の短縮、土曜日の活用、学校行事の重点化や準備時間の縮減など。分散登校を行う際には、進路の指導の配慮が必要な最終学年(小学6年生・中学3年生)の児童生徒が優先的に学習活動を開始できるよう配慮すべきとした。

また、年度当初予定していた内容の指導を本年度中に終えることが困難な場合は、学習指導要領において指導学年が規定されている内容でも、次学年以降に移して教育課程を編成したり、個人でも実施可能な学習活動の一部はICTを活用して授業以外の場で行うなど、特例的な対応を検討すべきとしている。

 

通知の詳細は下記を参照。

https://www.mext.go.jp/content/20200515-mxt_kouhou01-000004520_5.pdf

2020.5.18(1)