仕事旅行社とSP総研、越境体験による「意識変容」を可視化へ

株式会社仕事旅行社と株式会社SP総研は戦略的パートナーシップを締結し、従業員の主体性や熱量を「経営成果につながるデータ」に変換する共同プログラムを開始した。越境体験による「意識変容」を定量的に可視化し、人的資本経営における新たな価値指標として活用するとともに、人的資本開示に活用可能な定量指標の生成への貢献も目指すとしている。

今回の協業では、両社の専門性を組み合わせ、次の3領域で新しい人材育成モデルを構築する。

・熱量の数値化(仕事旅行社)
越境体験を通じて生まれた「熱意・主体性の変化」を現場から収集。

・ビジネス価値への接続(SP総研)
従業員が越境体験を通じて獲得した(広義の)スキルを把握し、その変化を生産性・業績・ROIと結びつけ、経営へのインパクトを可視化。

・最適マッチングの実現(両社協業)
データ分析に基づき、「どの人がどの体験で最も成長するか」を予測し、人材投資の効率を最大化するマッチングアルゴリズムを開発。

これにより、「熱量の変化→スキルの獲得→生産性やパフォーマンスの向上→企業価値向上」という人的資本ROIサイクルを実現することにより、「感覚的な越境体験」を「再現性ある成長モデル」へと進化させるという。

今後、2025年度内に50~100名規模のパイロットプログラムを実施し、熱量変化と業績指標との相関データを収集・モデル化。その後、「本質を捉えた人的資本開示」を支援する“越境ROIレポート”の提供を含めたサービスとして企業導入を拡大していく予定だ。