日本経済大学、ウクライナからの避難民学生70名を受け入れ

日本経済大学(所在地:福岡県太宰府市)は、学術交流提携を結んでいるウクライナのキエフ国立言語大学で日本語を学ぶ学生70名(3月14日時点)を、3月末を目処に、避難民学生として受け入れると発表した。日本経済大学は岸田文雄首相のウクライナからの避難民の積極的な受け入れ表明に呼応し、教育分野でその一翼を担うべく、2020年より提携を結んでいるキエフ国立言語大学で日本語を学ぶ学生を受け入れる。

また、昨年来より予定していた、キエフ国立言語大学2名、リヴィウ国立工科大学1名の交換留学生も3月15日に来日した。日本経済大学では3月より1年間、避難民学生・交換留学生の両学生に対し、授業料の全額無償化の支援を行うと共に、安全で安心な居住環境を確保し、継続した学びの機会を提供する。

日本経済大学はキエフ国立言語大学とは2020年8月に、リヴィウ国立工科大学とは2020年10月に、学術交流覚書及び学生交換協定書を締結し、学術・教育交流をスタートしている。コロナ禍においても、オンラインによる講座等で交流を深めてきた。

ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻を目の当たりにし、日本経済大学では当初より予定していたウクライナからの交換留学生3名の受け入れを深く決意すると共に、キエフ国立言語大学に、日本への避難を希望する同大学の学生の避難民としての受入れを申し出た。キエフ国立言語大学も、この申し出を快諾し、日本語や日本文化を学ぶ70名の学生が日本経済大学での学習の継続を希望しており、今回の避難民学生の受入れに至った。

現時点では、日本国政府による支援内容が公表されていないことから、日本経済大学独自の支援制度と「ウクライナ避難民学生支援基金」を立ち上げて支援を実施する計画だ。集まった支援は、キエフ国立言語大学とリヴィウ国立工科大学学生の今年3月から1年間の教育教材・生活等にかかる費用、サポートスタッフ・通訳などの人件費に充てる予定だ。

22.3.16news2

日本経済大学の福岡キャンパス。

Photo by Maria0402