武蔵野大学、世界初の「ウェルビーイング学部」開設を文科省より承認

武蔵野大学は、「ウェルビーイング学部」の開設及び収容定員の増加に係る学則変更について8月30日に文部科学省から正式に認可された。同学部はウェルビーイング研究の第一人者である前野隆司教授を学部長に迎え、最先端の知見を取り入れた学際的なアプローチを通じて、個人の幸福と社会全体の調和をデザインし、築いていく新たな人材の育成を目指していく。武蔵野大学によると、大学の学部名として「ウェルビーイング学部」は世界初だという。

「ウェルビーイング」は身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念だ。近年では環境、紛争、パンデミック、貧困と格差などの問題により、ウェルビーイングの重要性がますます高まっている。日本語では「幸福」「しあわせ」と翻訳されることも多く、武蔵野大学が掲げる「世界の幸せをカタチにする。」というステートメントにも合致する。

武蔵野大学のウェルビーイング学部では、「ウェルビーイング」の複合的な理解を追求する。基礎・教養から専門まで3つの科目群で構成したカリキュラムを通して、「生きとし生けるものがウェルビーイングに満ちた世界」を創造的にデザインできる人材の育成を目指す。

「基盤科目群」では、ウェルビーイングの基礎となる「ウェルビーイングデザイン」「ウェルビーイングリテラシー」を学び、基礎力を身に付ける。また、「探究する科目群」では、自己理解、自然・環境、地域・医療・福祉、ビジネス、国際理解について体験的に学修し、知識・スキルを身に付ける。さらに「創造する科目群」では、ウェルビーイングな人生、製品・サービス、コミュニティ、教育等をデザインするスキルを身に付ける。各人が設定したテーマ(個人、自然、農・食、地域、サービス、国際等)に対して幸せな世界をデザインしていく。

武蔵野大学は2004年の男女共学化以降、社会の変化に対応し大学改革を推進してきた。20年間で4学部8学科から13学部21学科を擁する大学への変革を遂げている。

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学校法人武蔵野大学・プレスリリースより