子どもの成長のために外あそび推進を 有識者・国会議員らが政策提言

「子どもの健全な成長のための外あそびを推進する会」(代表:早稲田大学人間科学学術院 前橋明教授)は18日、「子どもの健全な成長のための外あそび推進に向けた提言書」を発表し、同提言を加藤勝信官房長官に手交した。

「外あそびを推進する会」は、子どもの身体、こころ、そして脳の健全な発育に寄与するという、外あそびの重要な効能に注目し、日本の子どもたちが身近な環境で外あそびを行うことができるよう活動を行っている任意団体だ。昨今、新型コロナウイルス感染症パンデミックによる休校措置後のケガの急増や、オンライン化が進む中での若年近視の急増などを受け、子どもたちにとっての外あそびの重要性がますます高まっている。また、自民党の「Children First の子ども行政のあり方勉強会」が5月28日に発表した第二次提言でも、外あそびの推進が、こども庁の重要な役割の一つとして位置付けられている。

「子どもの健全な成長のための外あそび推進に向けた提言書」は、小倉將信衆議院議員が主宰する「子どもの健全な成長のための外あそび推進に関する国会議員勉強会」全4回の成果として、外あそびの推進に向けて国が取り組むべき課題、そしてその対策の好事例を、教育・保育の現場、地域、家庭にわたり包括的にまとめたもの。

同勉強会は、2020年10月に発足し、外あそびが子どもの心身、脳の発達に果たす重要な役割や、外あそび推進の課題、その対策となる自治体、民間団体の先進事例について検討・議論を行ってきた。喫緊の課題に対し、国会議員、自治体、民間企業やNPO団体が一丸となった、前例の少ない先進的な取り組みとなる。

・提言の全文は下記を参照

https://kodomo-sotoasobi.com/pdfs/teigensyo-202106.pdf

「子どもの健全な成長のための外あそびを推進する会」発起人(敬称略)
・前橋明(代表発起人):早稲田大学 人間科学学術院 健康福祉科学科 教授・医学博士
・石井浩子:京都ノートルダム女子大学 現代人間学部 こども教育学科 教授
・為末大:Deportare Partners 代表、男子400メートルハードル 日本記録保持者
・油井元太郎:公益社団法人MORIUMIUS 理事、キッザニア創業メンバー
・小倉將信(顧問):衆議院議員
・ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー(協賛企業)

21.6.21news2