学校の女性管理職比率の向上へ リディラバが啓発事業を実施

株式会社Ridilover(リディラバ)は、文部科学省 令和5年度「女性の多様なチャレンジに寄り添う学びと社会参画支援事業」に採択され、学校教育分野における女性の意思決定過程への参加を促進させるための普及啓発事業として、全国フォーラムの開催並びに資料集等の作成業務を実施する。

文部科学統計要覧(令和5年版)によると、小学校の教員に占める女性の割合は62.4%であるのに対し、小学校の校長の女性割合は25.1%に留まっている。中学校の校長の女性割合は9.9%(中学校の教員の女性割合は44.3%)、高等学校の校長の女性割合は9.4%(高等学校の教員の女性割合は33.1%)と、女性が校長になる割合は男性に比べて圧倒的に低いのが現状だ。副校長・教頭といった他の役職についても同様のことが言える。

学校教育分野における女性の管理職比率が低いことは、教育を受ける側である児童・生徒にも影響を与えるおそれがある。実際に、国立女性教育会館の報告によると、小中学生を対象にした「女性の校長はなぜ少ないと思うか」という問いかけに対し、「おとこのほうがつよいから(小1)」「男の先生がしっかりしているから(小4)」といった固定的な性別イメージに関する回答が約3割を占めた。身近な存在である教員の現状が、子どもたちの固定的な性別役割分担意識に影響を与えている可能性があり、学校教育現場における低い女性管理職比率が男女共同参画社会を実現する上での大きな課題だ。

リディラバは創業当時から社会課題に関するスタディツアーを実施しており、現在では全国120校、のべ23,000名以上が参加している。また、自社メディア「リディラバジャーナル」において、「教員の多忙化」というテーマで特集を行うなど、社会課題解決を目指す上で学校教育分野に対する深い関心を持って取り組んできた。また、「女性の社会進出」は世界的な社会課題の一つであると認識しており、令和4年からは山形市、資生堂ジャパン株式会社と共同で女性活躍の推進に向けた公民連携プロジェクトにも取り組んでいる。

リディラバはこうした知見を十分に活かし、今回の事業を通じて好事例やロールモデルをとりまとめて普及啓発を行うことで、学校教育分野における女性の管理職比率の向上を図るのはもちろんのこと、学校教育分野で働くすべての人にとって、よりよい教育現場を実現するための手助けとなることを目指すとしている。

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株式会社Ridilover・プレスリリースより