教育・研究機関に論文探索AIシステムの提供を開始 FRONTEO

FRONTEOは8月3日、同社の論文探索AIシステム「Amanogawa(あまのがわ)」のアカデミックプランを発表し、大学等の教育・研究機関への提供を開始した。

「Amanogawa」は生物や医学の論文を検索できるデータベース「PubMed」と、創薬ターゲット発見のためデータベース「Open Targets」に含まれる最新の論文データの中から、キーワードが一致したものだけでなく、概念的に近しい論文も視覚的に探索することができるシステム。研究者が自らの仮説やキーワードを「Amanogawa」に入力すると、仮説と仮説に関連する最新の論文が位置情報として地図状にプロットされ、参照すべき論文を視覚的に抽出できる。

FRONTEOはこれまで同システムを製薬企業向けに公開してきたが、今回のアカデミックプランの発表により、大学等の研究機関でも同じ機能が使えるようになる。「Amanogawa」は人では読み込むことが不可能と思われる数の論文情報をわずか1日で分析し可視化できるため、論文探索を大幅に効率化することが可能だ。FRONTEOは、同社の人工知能技術と教育・研究機関における最先端の医学研究の融合が、既存の手法では考えられないイノベーティブなアイデアの創出に繋がるだろうとしている。

20.08.04news1

「Amanogawa」の論文探索画面。一つ一つの点が論文を示している